ついに我が家の姿が現れる!

【伝統建築現場レポート】⑨ 1階棟上げ 2014年4月2日


一階部分の建て方開始

まだ、工事が始まっていないものと思って3時の休憩前に出かけて行くと、あら一階がほとんど出来上がっている。週末雨の予報だから棟梁が棟上げを急いでくださったそうです。柱を立て始めるところを見逃してしまった!

伝統家屋の家を形づくるぬき

ぱっと見て在来構法の家と伝統工法の家を見分ける事が出来るのがこの貫。柱をつらぬいて壁に通してあり、筋交いと同じように家が歪まないように支えている。貫くから貫なのか……。筋交いと違って、がっしりと家を固めるのではなく、免震構造ビルと同じで地震の揺れをこの貫と柱と梁でしなやかに受け流していく免震構造なのである。

Daiku_3780美しい柱・梁と貫

床を支える太い梁と四寸角の柱、その柱を貫いてる貫が美しく立ち上がり、一階の全体像が浮かび上がってきました。柱と梁と貫の姿は伝統構法ならではですね。貫と柱に囲まれた長方形の空間に小舞編みを組んで土壁を塗ります。小舞編みのワークショップが楽しみです。

Daiku_3781壁を通す貫

基本、上の写真の上から1・3段目の貫のように貫は壁の全面を貫いています。間が空いているところは窓が入るところです。忘れた訳ではありません。

Daiku_nuki_tunagi_3782貫の継手

矢印のところの左右の貫は白っぽいのと赤いのと色が違っています。分かりやすくそうしてもらいました(嘘)。実はほんとに全部を貫いている訳ではなく、Z型に継手を大工さんが加工。柱に開けたジャストサイズの“ほぞ”の中でつないでいます。この構造でほぞは地震の揺れをしなやかに受けて行きます。

Daiku_3791全ての柱と梁が組まれ、貫を差し込んで大まかに一階が組まれました。しかし、このまま終わっては、まっすぐな家は建ちません。このあと一ヶ所一ヶ所をくさびで閉めて行きます。
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