DIYで家具造り。最初は引出しの製作。アリ継ぎに挑戦。

【こだわり日曜大工】2015年2月10〜21日 流し下の引き出し製作。


後悔先に立たず

頑張らねば!とは思うのですが、なんせ素人、どこから始めたらいいのか、どうやったらいいのか、昔中学の技術家庭で本棚作ったときの事を思い出して悩んだり、のみの本やかんなの本まで買ってきて予習をしてたら、食器のしまう場所がない奥様が片付けしながら「早く作れ!」とプレッシャーをかけてきます。あんなこと言わんと全部ちゃんと作ってもらうんだったと思いつつ、「予算足りないですよ」という言葉を思い出して、自分で図面描いて、なんとか製作スタートすることにしました。

町家大工都倉の皆さんがとてもこだわって作ってくださったから、素人といえども合板や金具でピっ!とかで作るわけにはいかないと、どうしようかと悩んでいるうちに3か月すぎてしまいました。

で、奥様に何から作りましょうか?と聞いて、小物を整理する引出し作れ!という事で、引出しを作りました。

丈夫にしたかったのでアリ継ぎに挑戦!

学生のときに北区の十条商店街で16,000円で買った掘り出し物の洋服ダンス、初めて買った家具なので値段まで覚えてるのです……。をいまも使っているのです。表板が無垢で気に入っているのですが、引出しの作りがイマイチで表板がとれてばかり。壊れては直すの繰り返しで約30年。なので自分で作るなら壊れない丈夫なものを造りたかったのでアリ継ぎに。それと江戸指物さしもの職人さんほどではないけど、ちょっと頑張ってみたかったのです。

引き出しで一番悩んでいたのは、このアリ継ぎ。形と仕組みは分かるのですが、作り方が分からなかったのです。
引き出しで一番悩んでいたのは、このアリ継ぎ。形と仕組みは分かるのですが、作り方が分からなかったのです。

かといって、アリ継ぎの事は知ってましたが、どうやって作るのかが分からず、いろんな本を買ったりネットで調べたり、試行錯誤したりで、この角度を出せるものをホームセンターで探し出しました。六角形の工作用の木切れ、これがとても正確に作られているので、この60度の角度が出せました。

引出しはこれからなんども造らねばならないので、詳しい説明はもう少し上手になってから。でも、何とか形になりました。

表板はトリマーでアリ継ぎに

表板にはトリマーでアリ溝を掘り、側板にもトリマーでほぞを細工して、組みました。
表板にはトリマーでアリ溝を掘り、側板にもトリマーでほぞを細工して、組みました。

表板は継ぎ目が見えないように組みたいので、細いアリ継ぎを掘る事に。のみとのこぎりで作ろうにも素人にそこまでの腕前はありません。なので、アリ継ぎのトリマービットを買って、トリマーでアリ継ぎにしました。あっという間に溝を掘ることができて、とてもピッタリできたので、驚きました。文明の利器はたいしたもんですね。

底板も無垢材で

何とかさまになったかな?
何とかさまになったかな?

相当高価なものでない限り、最近の家具は引出しの底板には合板が使われています。でも、資金不足なのに合板使いたくないって棟梁にお願いして、棟梁もそれに応えてくださったのですから、引出しの底板も無垢材に徹底しました。ホームセンターで買った90cmで250円の本ざね継ぎの桧の板を4枚使ったので、1,000円ぐらい?意外と安く出来ました。このあとこの板いたるところで大活躍します。

引出しレールはAmazonで

引出しの完成!と思ったら……。
引出しの完成!と思ったら……。

引出しのレールは最近のものは奥の方まで取りやすく、とても使い勝手がよいので、こちらを買いました。ホームセンターでも売っているのですが、サイズが豊富なAmazonで買いました。大きなものって、あんまり売れないのかな?ただ、購入前にサイズをチェックするのが大変でした。メーカーさんもう少しなんとかしてくれればうれしいです。なんとかピッタリ収まりました。

細かなところはやはり素人、写真を見ると粗だらけですが、立派に役目を果たすものが出来たと自信を持って奥様に見せたら……。

「仕切り付けて!」

こちらが引出しの完成。
こちらが引出しの完成。

あら、やっぱり欲しい?実は忘れてたんです。あとから仕切り板を刺す溝を入れるの大変だからこのまま放っておこうと思ったんですが、諦めてのみを使って溝を入れました。トリマー作業で一緒に入れておけば、簡単だったのに! 😥

という事で、のみと切り出しでなんとか溝を掘り仕切りを付けてスプーンや調理道具を入れる引出しが完成しました。

立派な指物職人になるのはまだまだ先の事、荒削りの出来映えですが、素人なりに楽しい仕事ができたと思います。

このあと食器棚を作るので、最低でもあと3段、引出し作る予定です。頑張ります。数こなしてもう少し上手になったら、詳しい作り方を説明します。

家具づくりで出会った書籍の紹介は次ページへ

実はこの書籍にもエピソードがあります。ただ、このあと続けて書くと長くなるので、そのことはまたの機会に書きます。