穴掘り始めました!自然菜園作ります!

【自然菜園始めました】① 畑の畝立てとてこ入れ作業(2月初旬)


自然に任せる4つの目標を設定!

そんなわけで、せっかく畑が出来るのだから、自分たちも徹底して頑張ってみようと、「①農薬は使わない」、「②化学肥料は使わない」、「③自然肥料も最低限」、「④野菜の力に蒔かせる」を目標に、自然栽培に挑戦してみようという事に……。大変な事、楽しい事、まずは自分で体験してみない事には何を聞き、何を見ようかも分からないという事で、畑造りスタートしました。

穴掘り開始

我が家の土地は地質調査会社の方も一目見て、「自然堤防の上ですね」との事。古い航空写真や古地図ではどうも庭先の畑だったので、畑づくりは簡単!と思いきや、以前建っていた家を解体したときに、土地をならしたので表面付近はコンクリート片や屋根のコンクリート瓦の破片がたくさん入っていて、スコップが通らない。初めてだとこつが分からず、一日かかって、たたみ半畳分がやっとでした。畳1畳分を掘るのに仕事の合間を縫っての穴掘り、12月14日に掘り始めたのに、掘り終わったのは1月末でした。

土造り『てこ入れ』

2月1日、沢山いただいた仕事も一段落してやっと土造りがスタートしました。自然に任せる畑では土を耕すのは野菜や草花の仕事。人間が畑造りを行なうのは最初の一回だけ。そりゃ楽でいいなぁ!って思って穴を掘ったのですが、たった畳一枚分でさえ、なかなか骨の折れる作業でした。穴掘りが終わったので、次は土造りです。掘り返した荒い土で良いらしいので、このままふるいにもかけずにガラだけを取り除きました。

雑草でいっぱいだった土地なので基本は肥沃な土地なはずですが、その後の工事でトラックや重機がおし固めた土、ガチガチに固まってそのままでは植物が育ちにくい土になっています。なので、耕して最初だけ、土を改良する事に。『てこ入れ』と言います。今回参考にした『自然菜園で野菜づくり』に書いてある通り、1㎡あたり籾殻燻炭5ℓ、腐葉土2ℓ、完熟堆肥3ℓ入れて、土をかき混ぜて、掘った穴に戻します。

実は表面の土はふるいをかけて、細かくして、作物を植えやすくする必要があったようですが、ちゃんと理解せずにやってしまった、畳一枚分でした。土造りについてはこちらの『自然栽培ひとすじに』に詳しく書かれていて、とても理解しやすい本です。

家庭菜園のプラン造りや、作業カレンダーは右の『自然菜園で…』がとても分かりやすく丁寧に説明してくれています。そして自然栽培の考え方や基本は左の『自然栽培…』が分かりやすく、両者に考えの違いもあるのですが、両方を理解すると自分で考えて自然と向き合える気がします。

表層の『てこ入れ』

その表層部分、少しは均して、1㎡あたり米糠100g、油粕100g、牡蠣殻石灰(なかったので貝化石の石灰)50gをスーパーの袋に入れて混ぜ合わせ、畑の表面に蒔いてもう一度平らにならしました。これが種をまくところの土を作ってくれるそうです。5月のいま、ラディッシュや人参、九条ネギなどが元気に育って、ほとんど虫がよってこないのは、このおかげかもしれませんね(環境が良いのか、平らな土の上でたまに猫が寝ているようです)。

草マルチをして、一ヶ月以上寝かせる

枯れ草を乾燥防止のカバーにする事なのですが、残念ながら草はすべて2年前の夏に処分してしまったので、公園から飛んで来た枯れ葉を代用したのですが、冬の風でとんでしまい、何度もかけ直しましたが、最後には諦めて、ほったらかしでした。ま、なんとかなったかなという事で、このまま3月初めまで一ヶ月、畑のまわりにホワイトクローバーと燕麦、そしてレッドクローバーの種をまいて、畑を寝かせます。

てこ入れで抄き込んだ栄養分を土の中の細菌が分解して、土の状態が安定するのを待つのだそうです。そうしておかないと、虫がよって来て作物がだめになってしまいやすいのだそうです。

実はこれをさぼった土で植え替えた紫陽花はすぐにダンゴ虫や蟻がよって来て、2日目で花がだめになってしまいました。これが原因かどうかは分からないのですが、かわいそうだけどだめになった花をすべて切り取って、一輪(一塊?)の花だけを残してあげたら、元気に育ってます。寝かせて待つって大切な事なんですね。

という事で、次回は一ヶ月後をお楽しみに!

このレポートは2015年2月初旬の報告です。
次回は「これで我が家のお花見は年に2回!あこがれの十月桜を植えました!」です。