屋根の形が現れ、いよいよ全ぼうが…

【伝統建築現場レポート】⑪ 屋根棟上げ(建て方) 2014年4月7日


この日は設計士さんの検査が入るということで、林さんたちに合わせて現場へ。ちょうど屋根の建て方はすでに終わって、垂木を設置しているところでした。
中尾さんと良治さんが屋根の垂木の取り付け。金槌一本で基準の罫書き線にぴったり合わせます。0.1mm近いの精度のようです。
屋根を支える垂木が一本一本据え付けられていきます。ここからは力仕事というより、同じことを続けていく根気が大切な仕事のようですね。若いときに興味を持ってたら、こっちの仕事が良かったかなぁ!と思う今日この頃!ま、デザイン頑張ろ!
なかなか決まったいい男!
梁の上の個所の切り込みは一枚一枚、板が入ります。目立たないところも丁寧な仕事。この垂木の上に杉板が張られて、我が家の唯一の天井!その上に空気層と断熱材が入って、さらに杉板と防水シートが張られて、ガルバリウム鋼板の屋根がつきます。
別角度から。梁の上のスリットに板が差し込まれます。
外壁からつながる部分は防火のため倍の厚さの板が入ります。伝統構法も現代の防火法に適合するため、さまざまな実験が行なわれ、こういった基準が定められています。外からの火事のとき、30分は内部に火が入らず、逃げられる時間を稼ぐそうです。
のみを打つ姿を撮影しようと設定してたら、「終わったけど……」と言いつつ、そのままモデルをしてくださった棟梁!ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

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