子犬でなくても大切な家族になれる

成犬になってからでも、新しい家族になれる!


まる5歳、新しい家と家族

ここどこ? 僕どこにつれてこられたの?
ここどこ?
僕どこにつれてこられたの?

そんな感じで我が家にやってきたまる。ケージからなかなか出なく、出ても、床には入っちゃダメだと思って玄関の土間のところに座ったまま上がろうとしません。「どうぞ、お入り」と抱えてやっと我が家へ。最初の2週間は少しとまどっていたようですが、2週間をこえたあたりから、すっかり新しい環境になじんできました。餌をあげる私の後をつねに着いてまわり、家にいる時は片時もそばを離れようとしません。私と夫が口喧嘩をしていると間に入って吠えながら仲裁します。夫は凶暴な平和主義者!と笑っています。
犬を家の中で飼うのは初めてだったので驚いたのですが、犬は、人間が命令をしなくても、日常生活の中から次に自分がすべきことを自分で判断して行動できるのです。最初の頃、私たちが寝る時には、まるにもゲージに入って寝るように『ハウス!』と命令し、まるはそれに従って入っていました。しばらくすると私達が「そろそろ寝ようか。」と二人で話しているとその会話を聞いて、自らハウスするようになりました。そしてまたしばらくすると、私がパジャマに着替えはじめるとその行動をみて、ハウスするようになったのです。これはほんの一例です。

まる5歳、新しい家と家族

まるは『だいたい5歳くらいかな。はっきりわからないんだけど……』って言われて我が家に来ました。すっかり大人になってから我がにやって来たのです。しかしそれからでも、まるはいろんなことを吸収して覚えていきました。しかも勝手に人間の話しを聞き、理解する言葉も増えて行き、新たな発見があるたびに私たち夫婦には笑顔がおこりました。子犬でなければ、ということは人間の単なる思い込みと幻想でしかない、ということをまるは教えてくれたのです。

ペットショップでは小さければ小さい程高い値段がつき、売れ残ったらもう途端に価値は下がります。しかし、犬はいくつになっても、新しい居場所をみつけられるものだということをまるに教えられたのです。

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