【第二話】まるとおじいさんと十匹のネコの暮らし

まるとおじいさんと10匹のネコ —『キッチンまんまる』物語 —


僕って何者?

きれいですよぉ!

 おばあちゃんはなんとうものボクサーをっていたほど犬のことくわしい人なのに、それでも僕をマルチーズとちがえたらしい。今でも僕、道で歩いてると『あらかわいいマルちゃん』ってかっに僕のこと『マル』っておばさん言うし、おしゃさんもトリマーさんも「マルチーズですね」って言う。それぐらい僕はマルチーズって言ういぬにそっくりらしいんだけど、僕あんなにはなぺちゃじゃないし、ミックスだから少し大きいし、それに何よりおはいるとチワワ顔なんだぞぉ。ま、かわいいって言ってくれるから、いいんだけどね。だから僕はひらがなの『まる』がいいんです。

 僕は10匹の猫たちと一緒に大きくなりました。猫のお姉さん、お兄さんたちと一緒にらしてたんです。だから僕は犬より猫の方が好き。というか、僕ほんとは猫?犬?どっちなの?自分では猫かもって思うけど、みんなしろくてかわいいワンちゃん。てぶから、犬なのかなぁ?犬でも猫でも僕としてはどっちでもかまわないんだけどな。

ご飯はネコさんたちと

 ただ、僕だけは家のひもむすばれてて、猫さんたちはゆうに歩けたのはちょっとまんだったんだ。だって僕のご飯は猫さんたちちょうだいってよって来て、僕のおさらにとりにくるけど、僕は猫さんたちのご飯もらいに行けないんだもん。でも、アッコちゃんとおじさん、僕の分は多めにくれるから、僕おなかいっぱいのときは猫さんたちが食べてもおこらなかったんだ。お腹すいてるときに頂戴って言われるのははらつからワン!っておこったけどね。げんがいいときは猫さんたちと一緒にお皿にあたまんでガシガシがんばって食べたよ。

 僕、みんなとあそぶの好きだから、アッコちゃんやおじいさんに遊ぼうよぉ!ってさいそくするんだけど、どんなにワンワン言っても、二人はいそしいからそんなに遊んでくれないんだ。そんな時は見かねて猫さんたちがよって来てくれて、いっぱい遊んだんだ。じゃれてけんかしたり、おもちゃのいしたり、いっぱい遊んだんだよ。


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