細かな作業の階段上がり框(かまち)

【伝統建築現場レポート】床板張り②上がり框 2014年7月11日

床板ももうすぐ張り終わり、階段の上がりかまちにさしかかりました。古い家などで反っていることが多い場所です。

「玄関の上がりかまちに大根置いといたからねぇ!」と、近所のおばさんの声。それで覚えてる上がり框。階段の登った先のフロア辺りも上がり框と呼ぶのを知っていたけど、実際、框とはなんじゃろ?

ググってみました。『玄関など、家の上がり口の縁に渡してある横木』と書いてありました。あぁ、この横棒なのね!その辺りではなく、部材そのものだったのです。この記事の写真で言えば、上の写真で良治さんが床板をあわせてる、階段の上の横木のことです。

古い家などで床板が浮き上がって、上がり框のところで蹴つまずく、なんてことがありますね。そんなことが絶対ないように良治さんが細かな作業。町家大工都倉の工事はこういったところが緻密で安心です。無垢だから板が暴れるのはしょうがない!ではなく、床板の本実接ぎはもちろん、こうした細かな細工で無垢材の暴れを予防しているのです。

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