間仕切り壁はすべて杉板張り

【伝統建築現場レポート】杉板張りの間仕切り壁 2014年7月17〜19日

大工さんの手で一枚一枚の杉板を張って出来たのが、この間仕切り壁。実は時代劇に出てくる長屋の間仕切りと同じ構造。

床が張られ、階段が出来あがったので、誰でも心配なく行き来が出来るようになり、2階の様々な場所の工事が始まりました。床が無ければ、大工さんも安心して働けませんから……。

我が家より一月先行している調布の現場が一段落して、今日から中尾さんが現場に入ってくださいました。我が家の大工工事もあと2ケ月ちょっと、しばらくの間、二人体制の現場です。ありがとうございます。

間仕切り壁はすべて杉板張り

我が家の壁で土壁なのは外壁のみ。内壁は予算の都合で杉板張りでお願いしました。といっても、外に面している壁は妻壁も含めてすべて小舞編みの土壁、しっかりと土と竹で出来た壁に囲まれているのです。

部屋と部屋を仕切る壁が杉板張りです。予算の都合だったのですが、我が家のコンセプトにはこちらの壁の方があってて、出来上がってみても。心地よい感じがして気に入っています。

旧家のようなつながった家にしたい

それぞれの階がワンフロアーのように部屋がつながっている、時代劇に出てくる古い旧家のように、間仕切りは襖の家にしたかったのですが、現代の家にはいろいろ法的な支障があるのと、実際暮らすとなると、それぞれの部屋の独立性も必要と考えました。そのため、間仕切り壁のあちこちに窓を付けてもらったのです。

なので我が家の各部屋で、まるっきり独立した部屋は2階のお手洗いだだけなのです。脱衣所と浴室さえくっついてしまっています。杉板張りの壁のおかげで、なんだか優しい間仕切り壁になりました。

ある日のおやつの時に棟梁に「昔の家みたいに襖を外せば大広間になる家は難しいの?」と聞いてみました。「ああいった家は平屋でないと無理なんですよ。2階があると重さを支えないとダメだから、壁が必要なんです。」と教えてくれました。そんなこと聞くと、いつか平屋建てたくなるではないですか!

さて、工事の様子をご覧ください。

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