荒壁乾いてきました!

【伝統建築現場レポート】荒壁乾燥! 2014年5月20日

梁や柱と荒壁、しっくりしています。

先週水曜日に荒壁付けが終わり、火曜日で一週間が経ちました。北側の一部はまだ乾ききっていないようですが、きれいに荒壁が乾いてきました。

触っていいのかな?と思いながら、ちょっと触れてみると、思ったより冷たく気持ちいい壁です。棟梁や電気屋さんと一緒にお弁当やお茶をしながら、ゆっくり壁に包まれた我が家を楽しんでいます。毎回行くたびに、秋からの暮らしをイメージして浸っております。こういうイメージ、男の方がロマンチストですかね?

 

荒壁乾いてきました!

width="300"家の内側の荒壁

きれいに乾いてきました。竹小舞の竹の筋がキレイに出ています。この上に中塗りするので、完成後は平らな壁に。

width="300"下記の外壁側の写真では貫や柱との間に隙間がありますが、内側から見るとほとんど隙間が出来てません。荒壁土の収縮もきちんと計算されているのですね。予算の都合でほとんどの部屋はこの上に中塗りをしてひとまず完成。いつかは全室、漆喰までお願いする予定です。

width="300"外壁側

外壁側は貫や柱との間に乾いて少し隙間が出来てます。こちら側には断熱材が入って、防湿シートが張られ、空気層が作られ、板壁が張られます。

width="300" 家の中では電気屋さんが工事中

我が家の電気工事は大変です。設計上すんなり配線が出来るのところが少ないのです。電気屋さんは図面とにらめっこ。

width="300" 天井裏があるのは台所と浴室のみ。あとは梁と床板ばかり。空間があるのはここと床下だけなので、配線がこの場所に集中しています。複雑にケーブルがあちこちに走っていきます。
width="300"伝統の業のこの家、古い奴だとお思いでしょうが、ちゃんとLANも備えております!基礎の檜の中を通って、土壁の中を2階の天井付近まで。光ケーブルを取り込むところからこのLAN配線が敷かれ、床下を通ってダイニングへ、またまた土壁の中を通って、2階の書斎まで、ちゃんとLANケーブルが敷かれています。

この家、スマートハウスにだって負けてないつもりです。そのうち独立系統のソーラー発電試してみたいな!その時、配線どうなるんだろ!ま、何とかなるかなぁ!

伝統構法と土壁の家、環境面でも大きな能力を持っていて、未来への希望があります。いつかそのことも書いてみたいと考えています。

独立系ソーラー発電とは
売電しないで各家庭が独立した電気系統で使うソーラーシステムの方がコストが格段に安く出来ます。電気の切り替えシステムがいらないからです。同じような考えの人たちも少なからずいて、様々なことが考えられてきているので、我が家でもいつかは検討してみたいと思っています。
冬の暖房の一部をペレットストーブでまかなおうと考えていますが、残念なのは電気がないと働かないということです。災害時、この電力をまかなえれば、冬であってもご近所さんと助け合う拠点になれるかも。そんなの出来たらいいですね。
次は『妻壁の下地造り【Ⅰ】大工仕事編』です。おたのしみに。