あこがれの屋根裏ロフトと仕切り壁のこだわり

【伝統建築現場レポート】仕切り壁とロフト完成 2014年9月2〜5日


仕切り壁にはこだわりがいっぱい!

二階に下りると、すでに仕切り壁が完成していました。杉板張りの仕切り壁。実は諸処にこだわりがあるようです。見つけた所だけですが、レポートします。

ここは予備室と階段の間の壁。閉ざされた空間を作りたくなかったので、ここにも窓を付けてもらいました。ご飯だよぉ!って言うと、ここから顔出して返事が出来ます。この壁見るとよく分かるのですが、居室は柱が出っ張ってる真壁です。人が過ごす部屋なのです。
この家で一番僕らが過ごすことになる書斎兼リビング。なので節の無い板を選んで張ってくださっています。我が家の奧さまもご満足。真ん中の窓が予備室とつながってます。ここも真壁。
寝室奧のウォークインクローゼットは大壁仕様です。物を置く時に引っかからないようにという配慮と、部屋の機能をはっきり分ける為の設計士さんと棟梁の工夫です。
よく見ると柱と壁板が真っ直ぐにそろえてあります。大工さんと棟梁のこだわりです。Webや印刷物のデザインでも、こういったディテールにこだわらないと、なんだか間の抜けた物が出来上がります。和のこだわりですね。あさりおんのデザインももう少しこだわらねば!
この真ん中の板は実は柱。板の幅が柱にそろえてあるので、気がつき難い仕上がりです。見つけたとき「あれ?」って思い、すごぉ!ってうれしくなった職人のこだわりです。この横にもし細い板があったりしたら、美しくないですよね。
同じ場所、柱が板と同化してます。どこで帳尻あわせてるのか、こんどよく見てみよ!トイレも狭い壁だけど、大壁仕様でした。居室じゃないってことなのね。
この三角形の所もこだわってます。ここって、トイレの壁なんです。あまり気がつかれないような場所ですねでも、便器に腰掛けて、眺めていたくなりそう!
寝室の扉の鴨居。取り付けてる所を見ててもよく分からない不思議な構造です。見てたんですけど、これでどう取り付けるんだろう?って悩んでたら、もう工事終わっていました。
一階の和室の仕切り壁。書斎と同じで節の無い板で張ってくださっています。横に鴨居が通っているのは襖2枚を壁の部分におさめて、和室とダイニングをつなげて使えるようにする為です。
壁の中におさめれば良いはずの鴨居を施主のわがままでわざわざ部屋側に取り付けてもらいました。ご迷惑かけます。以前のレポートで棟梁が工事してくださっていたのがここです。
平面の凸凹は分かり難いので、同じ箇所を反対側から撮影した写真を追加します。外付けの鴨居です。
洗面所。浴室は檜の板ですが、脱衣所は杉板です。節の多い板はここと三畳の予備室に集中して張られています。天井は檜です。ここにはユニットではなく、大工さん手作りの造り付け洗面台が設置されます。とても素敵な木製洗面台。お楽しみに。

まだまだ見つけられてないこだわりもきっと沢山あります。見つけたらまたレポートしますね。

次回はすぐ上の写真の脱衣所に洗面台を取り付ける工事「洗面台は化学実験室仕様!」です。白いホーローのシンクが素敵です。